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2022/02/19 21:45
あまりに店が暇なので、「空き地にいます」の張り紙をして
息子と缶蹴りをしに行きました。
後楽園ホールでの試合がコロナ感染拡大のため中止になった日、プロレスラーの高橋ヒロム選手が後楽園ホールを借り切って缶蹴りをしたのです。
格闘技の聖地ともいわれる後楽園ホールを借り切って子どもの遊びをするなど前代未聞です。
どこまでも陽気なヒロム選手と相手の鷹木選手がひたすら真面目にふざける様子を観ていたら、私も息子もわくわくしてきて、どうしても缶蹴りがしたくなったのでした。
曇り空を割るようなスチール缶のかん高い音は、閑かな集落のぐるりに響き渡りました。茶畑のうねに、東屋の陰に、物置の後ろに、息を潜めて隠れる息子。そっと飛び出てあっという間もなく缶の元へ走り寄る。ぜぇぜぇいいながら私も缶を守る。
何度も鬼を交代して、私と息子は缶蹴りをしました。息子は何度か缶を蹴ることに成功。その誇らしげな顔ときたら!(自分に似すぎていて驚く。)私はついぞ缶を蹴ることができず、悔しい思いをしました。
数ある伝統的な遊びの中でも、群を抜いてドキドキワクワクする遊び、缶蹴り。数年ぶりにやって、その威力に驚きました。
ケンカしていても「しよう、缶蹴り!」で仲直りできるかもね。
「しよお缶蹴り ケンカおよし」
追記すれば、お客さんもついぞ現れませんでした。
(「回文雑話」つづく。)